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乳幼児のRSウイルス
感染症

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RSウイルスは、2歳になるまでにほとんどの乳幼児が感染します1)。また、低出生体重児や基礎疾患のある乳幼児は、特に注意が必要な疾患です。

ここでは乳幼児にみられるRSウイルス感染症の症状などについて説明します。

乳幼児のRSウイルス感染症の症状

通常は、RSウイルス感染症は大人と同様で、多くは軽症ですみますが、初感染乳幼児の場合約20〜30%で気管支炎や肺炎などの下気道症状が出現することがあります2)

生後6か月未満の乳児にみられる症状3)

イライラする

イライラする

活動性の低下

活動性の低下

食欲の低下

哺乳の低下

無呼吸

無呼吸
(10秒以上
呼吸が止まる)

乳幼児で問題となるRSウイルス感染症とは?

  • infants_06

    2歳までに
    ほとんどの
    乳幼児が感染

  • infants_07

    初感染の場合、
    乳幼児の
    約20〜30%は
    下気道症状が出現

ひとくちメモ
  • 米国において、RSウイルス感染症は「乳幼児が入院する主要な原因の第1位」であることが示されています4)
  • memo02

年間のRSウイルス感染症による発症・入院(日本・乳幼児・推定値)5)

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調査方法の詳細

  • 方法:
  • 日本医療データセンター(Japan Medical Data Center, JMDC)が保有するレセプトデータベースを用い、2017年1月から2018年12月にかけて報告された2歳未満の乳幼児のRSウイルスエピソードによる医療機関受診件数を集計及び解析した。
  • 本研究の限界:
  • 本研究におけるRSウイルスエピソードの定義はICD10コード(世界保健機関:WHOによる、疾患の分類リスト)に基づくものであり、必ずしも検査でRSウイルス陽性と確定診断された訳ではない。また、JMDCのデータベースは複数の健康保険組合より寄せられたレセプト(入院、外来、調剤)及び健診データに基づくため、すべての患者データが登録されている訳ではない。

調査方法の詳細

  • 方法:
  • 日本医療データセンター(Japan Medical Data Center, JMDC)が保有するレセプトデータベースを用い、2017年1月から2018年12月にかけて報告された2歳未満の乳幼児のRSウイルスエピソードによる医療機関受診件数を集計及び解析した。
  • 本研究の限界:
  • 本研究におけるRSウイルスエピソードの定義はICD10コード(世界保健機関:WHOによる、疾患の分類リスト)に基づくものであり、必ずしも検査でRSウイルス陽性と確定診断された訳ではない。また、JMDCのデータベースは複数の健康保険組合より寄せられたレセプト(入院、外来、調剤)及び健診データに基づくため、すべての患者データが登録されている訳ではない。

特に気をつけたほうがいい乳幼児は?

次のような乳幼児の場合には、RSウイルスの感染によって注意が必要とされています1)

乳幼児の場合1)

  • 基礎疾患を有する小児(特に早産児や生後24か月以下で心臓や肺に基礎疾患がある小児、神経・筋疾患やあるいは免疫不全の基礎疾患を有する小児等)
  • 生後6か月以内の乳児
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RSウイルス感染症の合併症として、細気管支炎や肺炎に加え、呼吸発作、急性脳症などが起こることがあります1)
また、RSウイルス感染症に気をつけなければいけない乳幼児に対しては、RSウイルスの抗体製剤が使われることがあります6)

大人も要注意、
RSウイルスについて知ろう

乳幼児も要注意、RSウイルスについて知ろう

大人の
RSウイルス感染症をみる

  • 参考文献
  • 1)厚生労働省RSウイルス感染症Q&A(令和6年1月15日改訂) https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/rs_qa.html(アクセス2024年3月)
  • 2)NIID 国立感染症研究所 「感染症発生動向調査からみる2018年~2021年の我が国のRSウイルス感染症の状況」 https://www.niid.go.jp/niid/ja/rs-virus-m/rs-virus-idwrs.html(アクセス 2023年11月)
  • 3)Centers for Disease Control and Prevention (CDC). RSV in Infants and Young children. https://www.cdc.gov/rsv/high-risk/infants-young-children.html(アクセス 2023年11月)
  • 4)National Foundation for Infectious Diseases (NFID), 2022. Call to action: reducing the burden of RSV across the lifespan. https://www.nfid.org/wp-content/uploads/2023/04/NFID-RSV-Call-to-Action.pdf
  • 5)Kobayashi Y et al:Pediatr Int. 2022 Jan;64(1 Suppl):e14957
  • 6)Centers for Disease Control and Prevention (CDC), 2020. RSV prevention. https://www.cdc.gov/rsv/about/prevention.html (アクセス 2023年11月)
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